2017年1月31日火曜日

気付かずにやってる?!蔓延する支配型恋愛!

はじめに

「交際をせずに交遊する」をモットーに、
ウブな恋愛から熟年夫婦、はては居場所のない子どもたちを観察してきました。

テレビやネットなどなど、数々の媒体が「恋愛しろ」と喧伝するなか、
漠然とした「支配」と、支配を奨励する気配を感じ、
この記事をしたためております。

支配型恋愛の例

・私と仕事とどっちが大事なの!?
・結婚を前提に付き合って下さい!
・私だけを見て
・他のやつの連絡先なんて消せよ
・浮気したら別れるから

これ、全部支配型恋愛です。
ひとつひとつみていきます。

・私と仕事とどっちが大事なの!?

→仕事を大事にする相手を認められない。

・結婚を前提に付き合って下さい!

→前提条件がなければ付き合えない。
 お願いする立場でさらに要求をしている。

・私だけを見て

→自分の都合に合わせようとしている。

・他のやつの連絡先なんて消せよ

→人脈の断裂を要求している。

・浮気したら別れるから

→ここまでくると脅迫。支配よりたちが悪い。
 逆に、相手にとって別れたほうが都合が良い場合は逆効果。

このように、どれも自分の都合を押し付け、
選択肢を奪う側面があります。

片思いの時より、交際時のほうが要求が大きくなっているのもポイント。
「そばに居られればいい」「見ているだけで幸せ」はどこへやら。

もちろん、将来を一緒に歩もうとしているわけですから、
揃えなければならない足並みがあるのは当然ですが、
嫌々やられて嬉しいですか?
それを強要するのは支配ではないですか?

という観点です。

声や態度に出さないからといって、
それが正しいとは限らない。

実際に浮気をしないからといって、
心の中では全く別の相手に夢中だったら?

どれも、相手の心を動かすというよりも、
行動に制限をもたせようとする発言なのがわかります。

果たしてそれって愛でしょうか?

支配型恋愛がもたらす影響

こういった恋愛をしている人に共通するのが
「彼氏なんだから~してよ(しないで)」
「彼女なんだから~しろよ(するなよ)」
といった欲。

疲労している相手をいたわらずに自分の都合で振り回したり、
理想の恋人像を相手におしつけたり。

他の異性に縁が無いことを武器に、
相手の交友関係を支配しようとしたり。

結局のところ、
望むばかりでいれば、やがて相手は疲弊してしまいます。

逆に、我慢しつづけることで相手にも同じ我慢を望んでしまいます。

こういった思考のふたりがやがて子をもうけた時、
子供に「子供らしさ」を強要したり、苦手なものを矯正しようとしたり、
教師に法外な要求をしたりするのではないでしょうか?

要求したり制限させることが愛情だと認識したままだと、
それを子供にも当たり前のように要求したり制限したりして、
いじめに走る子や、存在価値を見失う子、自殺願望の強い子になってしまわないでしょうか?
抑圧されたままの子供が、果たして幸せな未来を夢見ることができるでしょうか?

そうならないためにも、
どこかで思考を変える必要がありそうです。

どうすれば良いのか

同じようなことを親に言われた経験はありませんか?
そうして無意識に刷り込まれた恋愛観を放置していませんか?

支配はもちろん、集団が盲目的に信じているものを、
自分に合ったやりかたかどうか、
ちゃんと検証するのを忘れていませんか?

つい相手に要求してしまうクセは、
誰から、どのように刷り込まれてしまったのか。

自分にむけて、疑問を投げてみることが大事です。
そこから原因を探ること。

迷ったら、うまくできている人に相談すること。
直接の接点がなければ、よく観察すること。

同じ状況のとき、あの人ならどうするか。

そうして少しずつ良いものをとりいれていって、
自分を改善していきましょう。

要求を、いったん自分に向けてみること。
「こうしてくれるはず」
といったものを取り払うこと。

日々そうしていって、すこしずつ良い方向へ。
その過程そのものを楽しめたらベスト。

注意

自分への問いを投げる際、つい自己嫌悪になってしまいがち。
そうならないためには「原因特定」に目を向けること。

例えば「自分をこんな人間にしたのは誰だ!?」みたいな勢いで。

そして、誰による影響かがわかったら、
どんな行動や発言が原因だったかまで探って下さい。

人物の特定で終わってしまうと、行動に落とし込めません。
最悪の場合、その人を呪う人生になってしまいます。

なので必ず発言・行動まで落とし込みましょう。
余裕があったら、その人がなぜそんな言動をしてしまったか考えてみると、
呪わずに済むはず。

そんな発言・行動に至った根本が「行動原理」ってやつです。
行動原理に焦点をあてていれば、
「どうしてわかってくれないの?」といった状態を回避できるはず。

子供が言うことを聞かないのも、
親が自分を認めてくれないのも、
恋人が思うように動いてくれないのも、
根本的には同じ原理で動いていると知っておいてください。

まずは自分の行動原理を探ること。
そして相手の行動原理から、自分が提供できることを増やすこと。

ひらたくいえば、ノセ上手。
ノセ上手になれれば、相手に要求する必要はグッと減っていきますよ。


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